2021/01/11 00:00

最近では発掘される宝石の種類が増え、我々業界人もその知識のアップデートに四苦八苦。また、ネットでは色々な説明があり何が正しい知識なのかを判断することも難しかったり・・・
ここでは、JJA((社)日本ジュエリー協会)監修のジュエリー用語辞典に基づき宝石の説明をしていきます。
皆様の宝石の理解にちょっとでもお役に立てれば幸いです(๑•ᴗ•๑)


● カメオ
貝殻や宝石に人物や風景が浮き彫りにされた工芸品のこと。置き物、家具調度品、装飾品などがあり、素材により区分されます

・シェルカメオ
貝殻を用いたカメオのことで、貝の白い部分が浮き彫りの絵柄になり、褐色または黒色やピンク層がベースとなるものが多い。貝の種類としては、カリブ海で採れる、チョコレート色のベースに白のコントラストが美しいトゥカムリ貝(サードオニクス)が高級品とされる。イタリアのトーレ・デル・グレコの特産品

● クリソコーラ
青、青緑色の半透明のガラス光沢、蝋光沢の宝石。石英と混在した状態で産出され、石英分の多いものはクリソコーラ・クォーツ、クリソコーラ・カルセドニーと呼ばれ、透明度により呼び分けられます。イスラエル産のものは「エイラト・ストーン」「ソロモン・ストーン」の名称で、なんと、ソロモン時代(B.C.1035-B.C.925頃)から知られていたとか・・・!

● 珊瑚
深海中のサンゴ虫が原木本体に収集され徐々に樹木形に成長したもので、サンゴ礁を作るサンゴ虫とは種類が異なります。
ベニサンゴ・アカサンゴ・モモイロサンゴ・シロサンゴなどの種類があり、半透明ないし不透明で、磨くと柔らかな光沢を示します。パールと違い、汗などで光沢がなくなっても再度磨くと再び光沢が出ます。古い頂きものだし、、、と諦めずに磨き直し&リフォームで新品同様の美しさを手に入れたケースもしばしば!

・枝珊瑚
言葉の通り樹枝状の珊瑚のこと。また、宝石珊瑚が、サンゴ礁などの類似さんごとは骨格が異なることの意味で用いることもある

・エンジェルスキン/本ぼけさんご
桃色さんごに属し、原木全体がほのかな均一なピンク色で、非常に優しい色合いと光沢はさんごの中の最高品とも言われます。ヨーロッパではその色調を天使に例え「エンジェルスキン」と呼び、特に好まれています

● 真珠
【種類】
・アコヤ真珠
かつては アコヤ養殖真珠 は100%日本産だったので「和珠」と呼ばれてたが、最近では外国でもアコヤ真珠が生産されるようになり、母貝名から「アコヤ真珠」と呼ばれるようになりました。アコヤ貝はインド~西太平洋に広く分布するベニコチョウガイの日本名で、大きさは約10cmと他の養殖母貝と比べると小振り。とはいえ、きめと照りは数ある真珠の中でもバツグン!

・ケシ
海水産無核真珠、つまり、人間が人為的に入れた核によって出来上がった真珠ではなく、貝の中に砂などの異物が入り、貝が自分の体を守るために真珠層を巻いたことで出来上がった真珠のこと。天然か養殖か明確でない場合が多いので、その区別はしないのが一般的です。
芥子の実に似ていることに由来し、かつては無核の小さなパールだけをケシパールと呼んでいましたが、現在は核の入っていないパールを総称してケシパールと呼ぶようになっています。世界の宝飾業界でも ”KESHI” の呼称が定着していて、やはりパールは日本の十八番!

【形状】
・バロック
変形の度合いの強い真珠。真珠層の厚さや形の面白さから細工品に使われることが多い

● ブルートパーズ
無色、淡青色、青色、淡緑青色、黄色、褐色などの透明でガラス光沢をもつ宝石。ブルートパーズや緑色石のほとんどは放射線処理がされています。語源はサンスクリット語で fire を意味する tapaz

● ラピスラズリ/瑠璃
ラズライトを主に、アウィン、ソーダライト、ノーゼライトなどの複数の鉱物が固まって一つの鉱物となる固溶体で、紫、紺青色の不透明の石。パイライトによる金色斑の点在は珍重される一方、白い斑のカルサイトは染色されることがあります。仏典の七宝の一つで古くから宝石として珍重されています